伊藤隆敏、瑞宝中綬章を受賞(2024/04/29)
昨年の春、マクロ経済学者の伊藤隆敏先生が瑞宝中綬章を受賞しました。
この先生のお名前、記憶にあるんですよ。
2013年の夏、安倍総理は野田政権が決めた消費増税を実行しなければならない立場だった。しかし、そんなことをしたら景気は腰折れし、デフレ脱却できなくなるという常識的な考えを持っていた。なんとか時期をずらしたい。そんな頃のこと。
(新聞記事より)「2014年春予定される消費増税について、有識者から意見を聴く政府の「集中点検会合」が8月31日、終了した。出席した60人のうち、約7割の44人が、2014年4月に予定通り3%引き上げるべきと主張。経済は着実に回復しており、先送りした場合、国際的信認が失われ、企業活動・金融システム・財政に与える打撃が大きいとの副作用を理由に挙げた。社会保障分野の実務者からは財源確保のための容認論が大勢を占め、産業界からは増税による景気下押しへの対策を求める声が相次いだ。」
当然ながらここには専門家である伊藤先生も出席していたし、その発言は最も大きな力を持っていた。ニュースでも彼の意見は報じられた。その内容は・・・
「経済状況は悪くない。消費税を引き上げても腰折れとか、デフレ脱却に失敗することはない」
だったのである。思いっきり間違ってますよね。日本のマクロ経済学の最高権威がこれなんだよ。「国に貢献した」どころか、国民から言わせてもらえば「大迷惑」なんですけど。そして、自分の専門分野でこんな間違ったことを言う先生が、その後も「偉い先生」のままで居続けた。
だから名前を憶えていたんですよ。
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